未来への支度

この物語は人のつながりではじまりました。

今回は、以前に外壁の塗り替えをさせて頂いたお客様の、お隣のお宅です。

Story9 「 Nexus 」Before

そのお隣の工事の際のできごと、よく工事現場にお邪魔していた会長が

こちらの奥様と世間話をしていました。

すると、「最近ベランダの手すりが気になって」とご相談をいただきました。

現地調査へ赴くと、気になっているというベランダの手すりの傷みだけではなく、いくつかの問題が発生していました。その一つは屋根です。

調査を行った結果、取り付け方に問題があったと思われる屋根は反り返っており、ぎりぎりの状態を保っていました。現状雨漏りはありませんでしたが、上から屋根をかぶせるか、屋根自体を葺き替えてしまう工事をするか。選択が迫られました。

「この際葺き替えてしまいましょう」

ご施主様の一声により、危険な状態になっていた屋根は葺き替えられることに。

そして問題のもう一つは、地面と外壁の境目にできたひび割れ。震災による地盤のズレが原因と思われ、隙間が生じていました。雨水などが入ると、見えないところで家の腐食が進んでしまいます。この隙間は充填剤で塞ぎ、水が入らないようにしました。

さて、次は外壁の確認です。壁の表面は化粧サイディングという模様のついた素材が使用されていましたが、こちらは劣化が少なく良い状態でした。

今回は透明な層を作って、紫外線やキズ・雨水などから外壁を守るクリヤー塗装を施しました。汚れにくく傷みにくい耐久性もさることながら、透明なコーティングをすることでサイディングの模様を保ち、素敵な外観を維持しました。

最後に、ベランダにも表面を綺麗にするトップコーティングを施して作業終了です。はじめはベランダのメンテナンスのご依頼でしたが、最終的には様々な問題を解決させていただきました。

思いもよらないひょんな事がきっかけでお話をいただきましたが、今回のご依頼が、ご施主さまのお宅にとって、十数年後につながる未来への支度となったことをうれしく思います。

Story9 「 Nexus 」After

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